2007年11月01日

火渡りの儀式

シンガポールに住むヒンズー教徒の方々にとって、タイプーサム(コチラの記事コチラの記事 参照)と並ぶ二大苦行と思われる、火渡りの儀式(Thimithi) の見学に行きました。

体中に針や金属を刺して歩くタイプーサムも、
私なんかには到底できないなあ〜
と、その信仰心のなせる業に驚異の思いで見学させてもらいましたが、こちらもやはり同じ思いを抱きました。

前日に熾した火の残る熱い灰が敷き詰められた上を、裸足で歩くという行です。

Thimithi14.jpg


Thimithi12.jpg


距離にして、4メートルだそうですが、次々と渡っていく信者さんの中には、悠々と散歩しているような歩調で歩く人もいれば、アッチッチ!!という感じで飛び跳ねるように疾走する人もいます。

Thimithi4.jpg


灰を敷き詰めたエリアの向こう側、終点には、牛乳を並々と注ぎ込んだ溝が空けてあり、無事に歩き終えた信者さんたちの足をそこに入れて冷やせるようになっています。
この溝に入るところでつまづいたり、滑ったりしないように、介添えをする係りの人たちが左右に構えて待機しています。

大抵の信者さんたちはグループで来られているようで、終わった仲間が向こう側で声援を送りながら見守っているのですが、中には荒行を終えたことに感極まったのか、歩き終えると同時にトランス状態なのか倒れこむような人も見られました。


Thimithi6.jpg


thimithi.jpg


時々、このようにしてまた別の係りの人が、灰をならして整えていました。

この儀式は、ディパバリというヒンズー教の大きなお祭りの前の月曜日に毎年行われるとのことで、たくさんいるヒンズーの神様のうちの一人の女神に、願掛けをするものだそうです。
早朝の3時頃からスタートするそうですが、私が寺院を訪れた8時過ぎにも、まだ外には順番を待っている長い長い信者さんたちの行列。


Thimithi5.jpg


寺院の門をくぐって、また行列。
一角を占める楽団が、聖なる音楽を演奏しているようで、並んでいる信者さんたちも唱和しています。
ときどき、とってもにぎやかなすっかり盛り上がったグループがやってくると、楽団も一層張り切って演奏に力が入り、それで一層盛り上がって踊りなども始まったりします。
これは、もうすぐ自分達のスタートする火渡りという荒行に向けて、気分を高揚させる意味もあるのかもしれません。

thimithi9.jpg


Thimithi8.jpg


寺院の中も、彼らを見守る家族や親戚などで一杯。
ヒンズー教徒でない見学者の数は、ほんの少しだけのようです。
この荒行をするのは、男性信者のみ。
タイプーサムも、やはり男性のみと限定されていたので、同じですね。
ただ、火渡りはしないけれど、男性の儀式が全部終わった後で、女性の信者さんたちは灰の敷き詰められた周りを、祈りを捧げながら歩くそうです。


Thimithi2.jpg


thimithi7.jpg


儀式の会場となっているのは、スリ・マリアマン寺院。
ヒンズー寺院でありながら、チャイナタウンの一角にあるのです。
普段は中華系の方々で溢れているこの地域が、このときにはリトル・インディアも顔負け、ヒンズー教徒たちで埋め尽くされていました。

セラングーンロードにある別のお寺を出発点として、ここまで歩いてくることも、儀式の一環のようです。


Thimithi11.jpg


Thimithi10.jpg


寺院に入るには、靴を脱いで裸足にならなくてはならないのですが、地面は水浸しで、ターメリックの粉も混じっているため、あとで足の裏が真っ黄色になってしまいました。


posted by M at 00:00| シンガポール ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 祝日、伝統など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/63395462
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。